【ご報告】令和7年度「夏休み1dayボランティア」開催事業の実施報告について

【ご報告】令和7年度「夏休み1dayボランティア」開催事業の実施報告について

島田市市民活動センターは、島田市における市民参加による市民のためのまちづくり実現のため活動しています。
新たな担い手づくりに向けて、活動参加への興味喚起を促す事業を積極的に行っています。
前年に引き続き、主に中学生・高校生対象の市民活動体験や学びの場を設け、未来の活動の種を植える事業として令和7年度「夏休み1dayボランティア」事業を開催しました。

 
<開催概要>
日時:令和 7年 7月下旬~8月下旬の期間(夏休み期間中)
対象:島田市に在住もしくは在学の中学生・高校生
(社会貢献に興味がある中高生、人の役に立つ仕事に就きたい中高生)
団体数:14団体
プログラム数:14プログラム
開催数:24回
定員数:70 名程度
参加費:無料
会場:各受け入れ団体による ※集合も同様
主催:島田市市民活動センター
(島田市本通三丁目 6-1 地域交流センター歩歩路内、0547-33-1550)
所管:島田市 地域生活部 市民協働課(島田市中央町 1-1、0547-36-7402)
実施:NPO 法人クロスメディアしまだ
(島田市日之出町 4-1-1F C-BASE 内、0547-39-3666)

 
【 総括 ~中高生「1day ボランティア」事業を通じて~】

■取組から見えてきた効果
令和7年度の「夏休み1Dayボランティア」は、14団体・14プログラムで実施され、応募者83名のうち 75 名が参加した。
子ども食堂、図書館、福祉施設、環境保全など幅広い現場での活動を通じて、中高生は「地域で役立つ自分」を体感することができた。
アンケート(61件回答、回収率81.3%)では、「ボランティアや市民活動が身近になった」との回答が多数を占め、「今後も地域や社会を良くする活動をしたい」と答えた割合も高いことから、若者の意識変容がデータでも裏付けられている。
中高生の社会貢献意識を発揮できる場の意義 「1日」という参加しやすさが、社会貢献に関心はあるものの最初の一歩を踏み出しにくい中高生にとって格好の入口となっていることが伺える。
参加者からは「将来の職業を考えるきっかけになった」「感謝されることでやりがいを感じた」といった声が寄せられ、主体性・共感力・キャリア形成を促す教育的効果が確認できた。
これは学校や家庭では得られない実践的な学びであり、若者が自らの力を社会に活かす自覚を育てる場となっている。

■島田市の未来にとっての意義 ― 社会貢献を軸としたつながりの創出
島田市では、高校卒業後に若者が都市部へ流出する傾向が続いている。
そうした中で本事業は、「社会貢献を通して地域とつながることができる」という実感を若者に与える点で重要であると考える。
ボランティア活動を通じて地域に関わった経験は、進学や就職で一度市外に出ても、「自分は地域に役おいて立てる存在だ」という意識を持ち続けるきっかけになる。
本事業は、人口流出の時代においても、若者が社会貢献を軸に地域との関係を維持・発展できる“つながり”を育む仕組みである。
また、この体験を重ねた若者は、将来的に地域活動や市民協働の担い手へと育っていく。
中高生期から「社会の役に立つ喜び」を体験することは、次世代育成と持続可能な市民社会の形成に直結する。

■新設した表彰制度
今年度から導入された「優秀レポート表彰制度」には次のような効果があると考える。

1. 学びの深化
体験を言語化することで経験が内省され、知識として定着する。
表現力や考察力を養う教育的意義も大きい。

2. 社会貢献の可視化と誇りの醸成
活動が評価・承認されることで参加者の自信と誇りが育まれ、周囲にも波及効果をもたらす 表彰制度は体験を「社会的に意味づけられた成果」へと昇華させる仕組みとして、事業全体の価値を高めていると考える。

3 まちづくりや社会教育との接続
本事業は、島田市が掲げる「市民協働によるまちづくり」や、学校教育で重視される「主体的に学ぶ態度」の育成とも合致している。
地域団体にとっては、将来を担う若者を育成する「地域ぐるみの教育モデル」として機能。
市民にとっては、若い世代の参加によって多世代交流や地域コミュニティの再生が進む。

以下、3名の学生がレポート賞を受賞した。

■島田市市長賞 1名
受賞者:常葉大学附属菊川高校(2年) 杉田諭恒(すぎたゆちか)さん
題名:「支えることと支えてもらうことー共生社会への第一歩―」
参加プログラム:障害の有無を問わずにインクルーシブ体験!(8月10日)
受入団体:インクルーシブスポーツクラブ

■島田市市民活動センター賞 2名
・受賞者:静岡大学教育学部附属島田中学校(1年) 池田紗雪(いけださゆき)さん
題名:「夏休みの宿題と格闘する小学生を応援しよう!」
参加プログラム:放課後ひだまり教室(7月28日(月)~8月29日(金))
受入団体:Study Like Playing

・受賞者:島田樟誠高等学校(3年) 相田泰我(そうだたいが)さん
題名:「ゴミ拾いから見えた海の現実」
参加プログラム:ビーチリーンで海をまもろう!(8月24日(日))
受入団体:ビーチクリーン団体 海をまもろう。

 

本事業は単なるボランティア体験にとどまらず、「教育」「市民協働」「次世代育成」を結びつけ、社会貢献を軸とした新しい地域戦略を形づくる取り組みである。
「夏休み 1Day ボランティア」は、若者が社会貢献意識を行動に移し、地域の中でその意識を発揮できる“つながり”を築く場である。
表彰制度の導入によって学びと評価が結びつき、若者の誇りや次への意欲も高められている。
島田市における次世代育成と持続可能な地域づくりを推進する戦略的モデルとして、今後も本事業の継続・発展させていきたいと考える。
受入れをしてくださった各団体のみなさまに深く感謝申し上げる。

 
<実施報告書>
※クリックするとPDFファイルが開きます
R7_実績報告書_中高生1DAYボランティアのサムネイル