【ご報告】令和6年度「夏休み1dayボランティア」開催事業の実施報告について
島田市市民活動センターでは、島田市における市民参加による市民のためのまちづくりを実現に向けた、新たな担い手に向けた活動参加への興味喚起を目指し、主に中学生・高校生を対象とした市民活動への体験参加や学びの場を設け、今後の活動の種を植える事業として、令和6年度「夏休み1dayボランティア」事業を開催しました。
<開催概要>
日時:令和 6年 7 月下旬~8 月下旬の期間(夏休み期間中)
対象:島田市に在住もしくは在学の中学生・高校生
(社会貢献に興味がある中高生、人の役に立つ仕事に就きたい中高生)
団体数:13 団体
プログラム数:13プログラム
開催数:24回
定員数:70 名程度
参加費:無料
会場:各受け入れ団体による ※集合も同様
主催:島田市市民活動センター
(島田市本通三丁目 6-1 地域交流センター歩歩路内、0547-33-1550)
所管:島田市 地域生活部 市民協働課(島田市中央町 1-1、0547-36-7402)
実施:NPO 法人クロスメディアしまだ
(島田市日之出町 4-1-1F C-BASE 内、0547-39-3666)
<所感>
地域における市民活動やボランティア活動は、島田市の地域課題の解決における重要なファクターであり、地域に根ざし豊かに生きていくきっかけとしても大きな役割を占めている。同時に、地域を支える草の根活動としても、素晴らしい取り組みを積極的に実施している活動団体が多数ある。
しかし、市民活動の各団体においては、少子高齢化、生産年齢人口の減少等の市民活動を取り巻く課題に加え、近年の新型コロナウィルス感染拡大における社会活動の停滞が大きな打撃となっており、島田市の様々な活動団体においても例外ではない。
島田市市民活動センターにて令和 5 年度に実施した市民活動調査(アンケート)によると、「取り組みの課題」の問いに対して最も多かった回答は「会員の減少」(58,9%)であった。昨年度の調査でも最多の回答だった。(令和 4 年度 64,8%)、元々会員の確保に悩む中、コロナウィルス感染拡大により休会・脱退した会員がコロナ後も復帰せず、新しい会員も入らず活動縮小する団体が多い。会員の減少に悩む団体は、今後さらに増加していくことが予想される。
そんな中、市民活動センターにおいては、令和 2 年度に実施したボランティアへの意識調査を経て、令和 3 年度に夏休み「1DAY ボランティア」を初開催した。主に中学生・高校生を対象とし、市民活動への体験参加や学びの場を設け、今後の活動の種を植える事業として今年度第 4 回目を展開した。
今年度参加した中高生を対象としたアンケート結果からは「今後地域や社会を良くするための活動をしていきたいと思うか?」の問いに対しては「思う」という回答が 98%となり、「参加前よりも「ボランティア」や「市民活動」が身近に感じられるようになりましたか?」の問いに対しても、「はい」が 100%であるなど、ボランティアや市民活動に触れるきっかけ作り、今後も関わり続ける土台作りとしては一定の効果を出すことができたと考えられる。「当事業に参加した動機やきっかけは?」では、「前回参加して楽しかったから、今年も参加したいと思った」と記す回答が多く、活動の種が確実に芽を出していることを感じだ。
今後さらに市民活動を活発化していくためには、多くの市民が意識的に島田の将来を見据え、「自分たちのまちは自分たちの力でなんとかしよう」という市民自治意識を醸成させていく必要があり、同時に自ら主体的に地域課題の解決やまちづくりに取り組む市民活動団体を支援していく場として、市民活動センターを機能させていく必要がある。
市民活動センターにおいては、中長期的な視点から同事業を通じ、市民活動団体における「会員の減少」への具体的対応としてボランティア体験事業を開催し、これからの未来の担い手に向けて市民活動の意義や楽しさ、魅力を感じてもらい、活動団体やNPO法人などの参画に向けた入口を整備したいと考える。同時に活動団体と学生等との橋渡しやコーディネート、未来に向けた地域活動の担い手づくりに努めていきたいと考える。